◆ ペンギンの分類 ◆
エンペラーペンギン属
この二種の見分けは簡単である。
首の両側の模様(もよう)が、キングは襟元(えりもと)で閉じていて、 色もオレンジに近い。
エンペラーは模様が閉じないで、色も黄色に近いオレンジ。
体の大きさも、エンペラーは飛びぬけて大きいので、 大きさで判断を誤ることも無いだろう。
アデリーペンギン属
特に説明は必要ないでしょう。見ての通りです。
アデリーの白眼に見える部分は、「白目」ではなく、眼の周りの羽毛の模様である。
マカロニペンギン属
最も識別の難しい属でしょう。専門家の間でも、いまだに議論の分かれているものもあります。
一番分かりやすいのは、顔の白いロイヤル。ただし、顔がグレーのロイヤルもおり、マカロニと混同されることがある。
フイヨルドランドは、頬(ほお)にある白い筋が特徴なので識別は容易。その他の4種は、冠の飾りの特徴、くちばしの根元(ピンクのふちどり)、などの違いで見分ける。
スネアーズとフィヨルドランドは、冠(かんむり)の眉毛(まゆげ)の部分が太く、先が逆立っているなどよく似ている。ただし、スネアーズにはほほの白筋が無く、くちばしの根元にピンクのふちどりがある。
イワトビとシュレーターは、どちらも頭頂部(とうちょうぶ)が逆立っているが、シュレーターのほうが冠の飾りが太く、くちばしの根元にピンクのふちどりがある。
顔の白いロイヤルは、識別が簡単だが、前述のように、マカロニと間違えやすいのもおり、学者の間でも、ロイヤルとマカロニは別種ではなく亜種である、とする意見もある。
なお、イワトビペンギンには三亜種がある。キタイワトビペンギン、ミナミイワトビペンギン、ヒガシイワトビペンギンがおり、キタの方が全体に体が大きく、冠の飾りも派手である。
ミナミには、くちばしの根元にピンクのふちどりもある。ヒガシは、ミナミの特徴に似ているが、くちばしにピンクのふちどりは無い。
キガシラペンギン属
このキガシラなんかは、どうにも他のペンギンと間違えようがありませんな。
フォッフォッフォ・・・
コガタペンギン属
多くの学者が、コガタペンギンを、コガタペンギンとハネジロペンギンに分類しています。
コガタのほうが、体が小さく、フリッパーの白いふちどりはハネジロの方が太い。
左図で、グレーの体毛の部分も、コガタのほうが全体に色が濃い。
フンボルトペンギン属
この属も、識別が難しそうだが、ポイントが分かってしまうと、識別は容易。
特徴は、マゼランとガラパゴス、そして、ケープとフンボルトに共通部分が多い。
まず、首の正面の黒いラインの本数。
マゼランとガラパゴスは2本で、ケープとフンボルトは一本である。
マゼランとガラパゴスは、顔を囲む白い線の太さが明らかに違うので、識別は容易。
ケープとフンボルトも同様に、顔を取り囲む白い部分の太さがまったく異なる。
また、ガラパゴスとフンボルトは、ピンク色がくちばしの下まで伸びている。
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